スカイラインは1957年に初代モデルが誕生しました。日本代表といっても過言ではない程の名車で唯一プリンス時代から継続生産されている車種でもあります。
初代は小型4ドアセダンとして欧州車を思わせるボリュームと品格のあるデザインで見た目だけではなく、先進的な構造や優れた性能が備わっていた点が特徴でした。
車好きなら一度は聞いたことのある「GT-R」。プリンス自動車が日産自動車に吸収合併されてからリリースされた初のモデルで、3代目の1969年2月にレーシングカー「プリンス・R380」譲りの2L直6DOHCエンジン(最高出力160psまたは155ps)+5速MTを搭載する「2000GT-R」が新登場しました。
ボディスタイルは、4ドアセダンから始まり5ドアステーションワゴンおよびバン、2ドアセダン等変化をくりかえし現在は4ドアセダンとして活躍しています。フルモデルチェンジもたくさんしていて現在は13代目です。
スカイラインはそれぞれ歴代モデルに「愛称」があり、有名なところで言うと3代目「ハコスカ」4代目「ケンメリ」5代目「ジャパン」6代目「鉄仮面」とクラシックカー好きにはたまらなく入手困難なくらい今でも大人気なんです。
7代目以降からは、R31型と数字で呼ばれるようになり、8代目R32型にはフルタイム4WDを導入し、16年ぶりに高性能グレード「GT-R」が復活。9代目からはボディサイズを拡大したことにより全車3ナンバーになり4気筒車が廃止され6気筒車のみのラインナップとなりました。11代目V35型からはアメリカ市場も視野に入れたグローバルカーとなり現行型であるV37型では北米で「インフィニティ」ブランドで販売されるモデルの国内版となる点を踏襲する他、歴代スカイラインで初となるハイブリッドシステムや電気式のステアバイワイヤシステムなど、ハイテクメカを導入し、常に時代の先を行く車へと成長してきました。
そんなV37型スカイラインのグレードは7種類、各グレードに2WDと4WDが用意されています。ボディサイズは以下になります。
全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) | |
GT | 4,810 | 1,820 | 1,440(2WD)
1,450(4WD)
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GT Type P | |||
GT Type SP | |||
400R(2WDのみ) | |||
GT HYBRID | |||
GT HYBRID Type P | |||
GT HYBRID Type SP |
スカイラインの全長(長さ)
画像引用元:日産公式ホームページ
全長とは車のフロントバンパーの先からリアバンパーの端までの長さのことをいいます。
スカイラインの全長は4,810㎜です。歴代スカイラインからみると一番全長が長いですね。ホイールベースを長くした分取り回しはあまりいいとはいえません。
ただ、運転しづらい事はなく快適に走行出来ます。長さを生かして、トランクルームはとても広く9インチのゴルフバッグが4個収納可能なほど実用的になってます。
スカイラインの全幅(横幅)
画像引用元:日産公式ホームページ
全幅とは車を正面から見た時のサイドミラーを含まない右端から左端までの長さのことをいいます。スカイラインの全幅は1,820㎜です。
一般的な高級セダンの中では大きすぎずちょうどいいサイズなのではないかとおもいます。平置き駐車場の幅はだいたい2,500㎜くらいなので余裕ですね。
スカイラインの全高(高さ)
画像引用元:日産公式ホームページ
全高とは、ルーフの頂上から地面とタイヤが接しているところまでの長さをいいます。
スカイラインの全高は1,440〜1,450㎜です。
高級セダンの平均的な高さといえます。室内空間も広々で高さ1,180㎜なので高身長の方でも窮屈に感じることはないでしょう。
また、メーカーオプションのサンルーフを付けることによって天井から光が入りより広く感じます。
他社とのサイズ比較
続いて、スカイラインと似たような車種をピックアップしてサイズを比較していきたいと思います。ここで比較対象になるスカイラインは13代目V37型としますね。
日産シーマとの比較
画像引用元:日産公式ホームページ
スカイライン(mm) | シーマ(mm) | |
全長 | 4,810 | 5,120 |
全幅 | 1,820 | 1,845 |
全高 | 1,440~1,450 | 1,510 |
日産高級セダンの代表といえるシーマ。1988年1月に当時のセドリック、グロリアをベースに開発されてデビューから圧倒的な高級感と重厚感を増した存在感のあるボディデザインを採用し、後席の居住性・走行性能を高めつつ進化を続けVIPご用達の送迎者としても大活躍しています。
モデルチェンジは現在で5代目で、スカイライン同様ハイブリッドモデルも搭載しています。サイズはスカイラインより全体的にひとまわり大きく存在感抜群で平置き駐車場の長さが少しオーバーしてしまう場所もあるかもしれませんので注意が必要ですね。
トヨタカムリとの比較
画像引用元:トヨタ公式ホームページ
スカイライン(mm) | カムリ(mm) | |
全長 | 4,810 | 4,885~4,910 |
全幅 | 1,820 | 1,840 |
全高 | 1,440~1,450 | 1,445~1,455 |
カムリはトヨタが自信をもって手がける中型セダンとして1980年にFR車の「セリカ カムリ」として登場し、1982年にはフルモデルチェンジを行い、現車名である「カムリ」に車名を変え、駆動方式もFF車に変更し、海外での販売も開始した歴史ある車種です。
ボディサイズはどちらも同じくらいで、室内空間は若干カムリの方が広く上質なセダンならではのゆとりのある室内空間が魅力で、特に後部座席は大人3人がゆったりとくつろげる広々とした空間となっています。
また、低重心のTNGAプラットフォームは、横揺れの少ない安定した走行性能を実現しています。
ホンダアコードとの比較
画像引用元:ホンダ公式ホームページ
スカイライン(mm) | アコード(mm) | |
全長 | 4,810 | 4,900 |
全幅 | 1,820 | 1,860 |
全高 | 1,440~1,450 | 1,450 |
アコードは本田技研工業から1976年5月当時の国産車には珍しかった3ドアハッチバックボディと低公害仕様CVCCエンジンの組み合わせでデビューしました。
スカイライン同様歴史ある車で、クルマの基本価値である「走り」と「人のための空間」を不変のテーマとしながらも、それぞれの時代に合うよう姿を変え、プラットフォームを刷新した10代目となる現行型は、北米などで2017年に先行デビューし、日本は遅れて2020年から導入が始まり、アコードらしい走りと室内空間を確実に進化させてきました。
グレード展開は、パワートレーンに2モーターハイブリッド「e:HEV」を搭載した「EX」1グレードのみの展開となる。なお現行型はタイで生産される輸入車です。
メルセデスベンツEクラスセダンとの比較
画像引用元:メルセデスベンツ公式ホームページ
スカイライン(mm) | Eクラスセダン(mm) | |
全長 | 4,810 | 4,930 |
全幅 | 1,820 | 1,850 |
全高 | 1,440~1,450 | 1,455 |
EクラスセダンはEセグメントに属し、エグゼクティブユーザーのドライバーズカーとして人気の車種です。スカイラインと比べるとEクラスの方が少し大きいですね。
Eクラスの特徴のひとつにエンジンバリエーションが豊富というのがあります。
- 1.5L 直列4気筒ガソリンターボ
- 2L 直列4気筒ガソリンターボ
- 2L 直列4気筒ディーゼルターボ
- 2L 直列4気筒ガソリンターボ・PHEV
- 2L 直列4気筒ディーゼルターボ・PHEV
- 3L V型6気筒ガソリンツインターボ
- 3L 直列6気筒ガソリンターボ
- 4L V型8気筒ガソリンツインターボ
排気量も様々で、1.5L 直列4気筒ターボや3L 直列6気筒ターボエンジンにはマイルドハイブリッドシステムを搭載するなど、電動化が進んでいます。
バリエーションが豊かで用途によって選べるのはとてもいいですよね。
まとめ
画像引用元:日産公式ホームページ
スカイラインのサイズや魅力、他車種との比較をしてみましたがいかがでしたでしょうか。
現在のV37型は2013年11月に発表になり2019年7月にマイナーチェンジを行い、検知角度の異なるフロントの3眼カメラを含む7個のカメラの映像、5個のレーダー、12個のソナーで、道路の白線、標識、周辺車両を検知し、ナビゲーションシステムで目的地を設定し、ハンズオフで高速道路の本線に合流するとナビ連動ルート走行を開始システムがルート上にある高速道路出口までの走行を支援するシステム「プロパイロット2.0」を搭載するなど、走行中のさまざまな危険や、運転のストレスの少ない快適なドライビングを可能とする多彩な工夫が施されております。
なお、前回のモデルチェンジから9年経過していることから、次回フルモデルチェンジは2024年を予想しています。
今後も最先端の安全と機能を追求した高級セダン、スカイラインに目が離せません。
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