日産を代表するファミリーカーとしてお馴染みのエルグランドは、1997年デビュー以来3度のフルモデルチェンジを経て今もなお愛され続けています。
デビュー当時はモーター系店で「ホーミーエルグランド」、プリンス系店で「キャラバンエルグランド」という車名で発売し、デザインは同じでしたがエンブレムのみ違いました。
エンジンの位置を従来の前席下からフロント部分に移動したことにより、ワゴン車の形状からボンネットを付けるミニバンスタイルが誕生しました。
エンジンを移動して室内空間をフラットに構築することに成功したシートレイアウトは、2列目を独立シートとし前後席を自由に移動できる7人乗りと、二列目ベンチシートの8人乗りが用意され話題を呼びました。
今までのワゴン車という概念から一遍して高級車らしい風格あるデザイン、セダンに近いドライブポジション、後輪駆動方式と新設計の5リンク式リヤサスペンションが生む乗り心地の良さ、前席と後席の隔たりの無い自由な移動、質感を重視した広々した室内空間など全方位で従来の乗用1BOXカーを越えていたため、高級セダンからの乗り換えも起こるなど瞬く間に大人気車に成長しました。
初代から現在までフルモデルチェンジをして形を変えドレスアップに変化した高級感あふれるエルグランドのサイズや他社メーカー他車種との比較を徹底的にして生きたいとおもいます。
画像引用元:日産公式ホームページ
初代 E50系(1997年5月~2002年5月)
全長 | 4,740~4,820㎜ |
全幅 | 1,775~1,800㎜ |
全高 | 1,925~1,955㎜ |
二代目 E51系(2022年5月~2010年8月)
全長 | 4,795~4,880㎜ |
全幅 | 1,795~1,815㎜ |
全高 | 1,900~1,920㎜ |
三台目 E52系(2010年8月~現在)
全長 | 4,915~4,980㎜ |
全幅 | 1,850㎜ |
全高 | 1,805~1,815㎜ |
エルグランドの全長(長さ)
画像引用元:日産公式ホームページ
まずは全長から解説していきます。全長とは車のフロントバンパーの先からリアバンパーの端までの長さのことをいいます。
エルグランドの全長
初代 E50系(1997年5月~2002年5月) | 4,740~4,820㎜ |
二代目 E51系(2022年5月~2010年8月) | 4,795~4,880㎜ |
三代目 E52系(2010年8月~現在) | 4,915~4,980㎜ |
モデルチェンジを繰り返すごとに全長は伸びていることがわかりますね。
初代は、ガソリン車3.3L、3.5L、ディーゼル車3.0L、3.2Lとあり、それぞれにハイウェイスターやライダーといったグレードも揃えて種類も豊富にありました。
エルグランドの全幅(横幅)
画像引用元:日産公式ホームページ
全幅とは車を正面から見た時のサイドミラーを含まない右端から左端までの長さのことをいいます。
エルグランドの全幅
初代 E50系(1997年5月~2002年5月) | 1,775~1,800㎜ |
二代目 E51系(2022年5月~2010年8月) | 1,795~1,815㎜ |
三代目 E52系(2010年8月~現在) | 1,850㎜ |
初代からとても大きなイメージがあり幅もしっかりとした印象がありますので、全幅に関しては数値を見る限りそこまで変化はないかと思います。
初代の角張ったデザインからがらりとモデルチェンジをし、丸みを帯びたボディラインにしてライト・グリルを大きくしたことによりワイド感が増して見た目は幅広く感じる方も多いかと思います。
エルグランドの全高(高さ)
画像引用元:日産公式ホームページ
全高とは、ルーフの頂上から地面とタイヤが接しているところまでの長さをいいます。
エルグランドの全高
初代 E50系(1997年5月~2002年5月) | 1,925~1,955㎜ |
二代目 E51系(2022年5月~2010年8月) | 1,900~1,920㎜ |
三代目 E52系(2010年8月~現在) | 1,805~1,815㎜ |
高さは長さとは逆にモデルチェンジを繰り返すごとに低くなってるのがわかりますね。
時代の流れなのでしょうか?低床化を図りつつ、全高を押さえたことで、力強さと低重心による走りの良さをさり気なくアピールしているようにもおもえます。
ボンネットを少し長くして初代の特徴である2段式フロントグリルとヘッドライトを取り入れつつ、モダンな2代目のイメージを組み合わせたもの。つまり、三代目はエルグランドの集大成ともいえるスタイルに仕上げられています。
他社とのサイズ比較
続いては、エルグランドと同じような車種、メーカー等をいくつかピックアップしてサイズを比較してみたいと思います。
エルグランドのサイズに関しては、現在のE52系で比較していきますのでよろしくお願いします。
トヨタ アルファードとの比較
画像引用元:トヨタ公式ホームページ
エルグランド | アルファード | |
全長 | 4,915~4,980㎜ | 4,945~4,950㎜ |
全幅 | 1,850㎜ | 1,850㎜ |
全高 | 1,805~1,815㎜ | 1,935~1,950㎜ |
エルグランドのライバルといえばアルファードっていうくらい、同じLLミニバンを長期にわたり牽引してきた両車。アルファードは2002年5月エルグランドより5年遅くデビューしたにもかかわらず、爆発的な人気で一躍ライバルの座を獲得しました。
フルモデルチェンジはエルグランドと同じく3回。10系、20系、30系(現行)となり、6〜7年置きにフルモデルチェンジをしていて外観がとてもワイルドかつ高級感あふれるデザインとなっています。現行のサスペンションは乗り心地を高める専用チューニングが施されていてファミリー層だけではなく法人向けにもなっていてとても人気です。
全長、全幅はエルグランドとさほど変わりはありませんが、全高がかなり違います。高さが違うだけでアルファードの方が大きく見えるようなきがしますよね。
ホンダ エリシオンとの比較
画像引用元:ホンダ公式ホームページ
エルグランド | エリシオン | |
全長 | 4,915~4,980㎜ | 4,920㎜ |
全幅 | 1,850㎜ | 1,845㎜ |
全高 | 1,805~1,815㎜ | 1,790㎜ |
エリシオンは2004年5月にホンダの最上級ミニバンとしてデビューし一躍話題を呼びました。サイズ感はエルグランドとほぼ一緒で高さを1,800㎜以下にし、新開発底床プラットフォームにより大柄なボディなのに安定的な走行性能を実現しています。
2013年10月に日本での生産終了となりましたが、中古車市場では今も人気車種となっています。
後継者は無く実質オデッセイと統合する形になりました。
中国では今も形を変え二代目エリシオンとして、2016年1月に5代目オデッセイの姉妹車として販売開始しました。フロントマスクにメッキ部分を増やし、よりカッコよくなりました。日本でも再販して欲しいですね。
フォルクスワーゲン シャランとの比較
画像引用元:フォルクスワーゲン公式ホームページ
エルグランド | シャラン | |
全長 | 4,915~4,980㎜ | 4,855㎜ |
全幅 | 1,850㎜ | 1,910㎜ |
全高 | 1,805~1,815㎜ | 1,750㎜ |
シャランは1995年にデビューしたフォルクスワーゲンが手がける大型LLミニバンです。
2010年3月に15年ぶりのフルモデルチェンジをし、現在もマイナーチェンジを繰り返しながら人気のある車種です。
全幅が広くサイズは大きいのに、エンジンが1.4LのTSIエンジンとDSGミッション、低回転から力強いトルクのクリーンディーゼル2.0LTDIエンジンと意外に排気量が低くびっくりです。
走行安定性や走行の安全性に力を注いでいるシャランですが、内装の良さや室内空間の広さはエルグランドの方が上です。ラグジュアリーな雰囲気を味わいたいならエルグランドをおすすめします。
まとめ
画像引用元:日産公式ホームページ
エルグランドのサイズや他社メーカーとの比較をご覧いただけましたでしょうか。
1997年デビュー以来から現在までモデルチェンジやマイナーチェンジで時代を先取りし人気を不動なものにしているエルグランドですが、現在は従来の後輪駆動から一転、前輪駆動(FF)とフルタイム四駆とあり、最高出力280psを発揮する3.5LのV6エンジンと、新しい2.5L直列4気筒エンジンの二つのガソリン仕様を設定しています。
トランスミッションは、トルコンATからマニュアルモード付のCVT「エクストロニックCVT-M6」に変更されました。
デザインも全てがスポーティーな「ハイウェイスター」に統一され標準デザイン車が廃止されました。
これからも進化し続けるエルグランドですが、そろそろフルモデルチェンジを期待したいところですね。 中古車市場でも新車でも大人気なエルグランドに乗って、見た目のゴージャス感と乗り心地の良さを是非体感してみてはいかがでしょうか。
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