FJクルーザーはトヨタを代表する大型SUVですが、始まりは日本ではなく北米からでした。レトロスタイルの中型SUVの北米市場専用車種として開発され、2006年3月にデビュー。当初は日本での発売予定はなかったが、一躍話題になり逆輸入車として日本上陸し本格的に日本での開発が始まり2010年12月4日より待望の日本販売開始されました。
グレードはベースモデルとなる「FJクルーザー」、オフロード使用を意識した「FJクルーザー オフロードパッケージ」、クルーズコントロールやカラードドアトリムを装備した「FJクルーザー カラーパッケージ」の3種類のラインナップ。
フロントグリルの「TOYOTA」ロゴ、白色の屋根とド派手なカラーとの組み合わせのツートンカラーがとても外国風でかわいいですよね。
乗降用ドアは両側面ともリムジンのような観音扉にして前席のシートベルトも後ろのドアに組み込まれており、後ろのドアのみを開けることはできない構造になっているのも面白いデザインです。
そんな魅力がいっぱいのFJクルーザーのサイズを今回は徹底的に解説してみました。他メーカーや類似車との比較もしていきたいと思いますので是非最後までご覧くださいね。
FJクルーザーのサイズ | |
全長 | 4,635㎜ |
全幅 | 1,905㎜ |
全高 | 1,840㎜ |
FJクルーザーの全長(長さ)
画像引用元:トヨタ公式ホームページ
まずは全長から解説していきます。全長とは車のフロントバンパーの先からリアバンパーの端までの長さのことをいいます。
FJクルーザーの全長は、4,635㎜で全体的に全てが大きく感じますが、意外に全長は長くはなく一般的なセダン車より短いんです。クラウンは4,910㎜、日産スカイラインは4,810㎜、レクサスLSは5,235㎜と、セダン車のほうが全長があるのは驚きですよね。
全長だけでいうと、4,700㎜以下であれば5ナンバーなんです。
もちろん5ナンバーにしようとして短くしたわけではないと思いますけどね。
青空平置きのショッピングセンターや有料駐車場の長さは5,000㎜くらいが一般的なのでFJクルーザーは、はみ出すことなくすっぽり収まりますよ。
FJクルーザーの全幅(横幅)
画像引用元:トヨタ公式ホームページ
全幅とは車を正面から見た時のサイドミラーを含まない右端から左端までの長さのことをいいます。
FJクルーザーの全幅は1,905㎜。さすが海外仕様ですね。日本の車の中でもトップクラスに幅広い設計です。乗車定員は5名。5人乗っても窮屈ではありませんが、決して広いというわけでもありません。
ラゲッジルームは1,085㎜。オフロード仕様なので乗り心地というよりは遊べる車というイメージが強く、くつろぐ感じの車ではありません。
座席のシートは、全席撥水加工で着座面に,透湿性の防水フィルムが採用されており,蒸れにくくシート内部への水の浸入を防いでくれるので急な雨や川遊びなど,濡れた状態で乗り込んでも大丈夫です。
FJクルーザーの全高(高さ)
画像引用元:トヨタ公式ホームページ
全高とは、ルーフの頂上から地面とタイヤが接しているところまでの長さをいいます。
FJクルーザーの全高は1,840㎜。2,000㎜以下が5ナンバーサイズとなっていますので全高だけをみれば5ナンバーですが、とても車高が高くみえます。
LLサイズミニバンの三菱デリカで1,850㎜、トヨタアルファードで1950㎜なのでFJクルーザーの方が低いことがわかります。
SUVなのでタイヤが大きい事もあり車高が高く見えるのは目の錯覚だったんですね。
とはいえ、車高が低いわけではなく十分高い分類なので、昔からある立体駐車場は「高さ制限1.57m」というところがほとんどで残念ながらオーバーしており立体駐車場は断念せざるを得ません。室内高は1,225mmあり、高身長の方でも頭上空間にゆとりがあります。
他社とのサイズ比較
続いては、FJクルーザーと同じような車種、メーカー等をいくつかピックアップしてサイズを比較してみたいと思います。
トヨタ ランドクルーザー300との比較
画像引用元:トヨタ公式ホームページ
FJクルーザー | ランドクルーザー300 | |
全長 | 4,635㎜ | 4,950~4,985㎜ |
全幅 | 1,905㎜ | 1,980~1,990㎜ |
全高 | 1,840㎜ | 1,925㎜ |
トヨタの代表SUVといえばランクルの愛称でお馴染みのランドクルーザーですよね。
ランドクルーザーと世間から呼ばれ始めたのは1980年の60系からでその後70系、80系、100系、200系と時代を先取りするかのようにいち早くモデルチェンジをして、現在のランクル300系は、大人気過ぎて、2021年8月2日の時点で、これから注文すると納期が1年以上となる見込みなんです。すごい人気ですよね。
そんなランクル300はFJクルーザーと比べて全てのサイズが上回っているのがわかります。見た目も迫力がありますよね。
エンジンはガソリン・ディーゼル共にV型6気筒のツインターボとなっておりガソリン車は3.5L、ディーゼル車は3.3Lの仕様となっております。
FJクルーザーは4.0Lなので排気量は大きいですが同じV型6気筒です。
レクサス RXとの比較
画像引用元:レクサス公式ホームページ
FJクルーザー | レクサスRX | |
全長 | 4,635㎜ | 4,890㎜ |
全幅 | 1,905㎜ | 1,895㎜ |
全高 | 1,840㎜ | 1,710㎜ |
レクサスRXはトヨタの海外ブランドであったレクサスチャネルが海外版のハリアーとして発売しましたが、モデルチェンジを繰り返し現在はハリアーとは全く別の高級ブランド「レクサス」として見た目も中身も高級車へと変貌しました。
サイズ感はFJクルーザーとさほど変わりありませんが、見た目のインパクトが全く違いますね。エンジンはガソリン2.0L直列4気筒ダウンサイジングターボエンジンと3.5LV6エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステムの2種類を採用しています。
内装もゴージャスでリヤシートは先代モデルよりレッグスペースを広げ、電動でリクライニングが可能な後席パワーシートや、後席シートヒーターなどの機能を追加設定することで快適性を強化しています。FJクルーザーも高級感はありますが、走りを楽しむ車というイメージなので内装インテリアや装備で選ぶならレクサスRXの方が上ですね。
Jeep Wrangler4ドアタイプとの比較
画像引用元:Jeep公式ホームページ
FJクルーザー |
Wrangler4ドア |
|
全長 | 4,635㎜ | 4,870㎜ |
全幅 | 1,905㎜ | 1,895㎜ |
全高 | 1,840㎜ | 1,845㎜ |
2018年待ちに待ったフルモデルチェンジをして登場したWranglerですが、これぞ本格派SUVといった感じではないでしょうか。
期待を上回る大胆なボディ、あえて角ばったスタイルにして個性を協調するあたりがJeepらしいですよね。FJクルーザーと同じ丸目ですが、鼻が長く全長がWranglerのほうが長い為、最小回転半径は6.2mとなり取り回しが慣れるまで難しそうです。
4ドアタイプのグレードは「UNLIMITED SPORT」2.0Lと「UNLIMITED SAHARA LAUNCH EDITION」3.6Lと2種類、8速ATが搭載されるとともに、4WDはフルタイムとパートタイムを走行状況に合わせて選択可能になって路面状況により選択できるのも魅力です。
まとめ
画像引用元:トヨタ公式ホームページ
FJクルーザーのサイズや魅力、似たような車種との比較をしてみましたがいかがでしたか?2018年1月31日販売終了していまい、現在では新車購入することができなくなりましたが、中古車市場ではとても人気で入手困難となっています。
2006年北米デビュー以来形を変えず初代で幕を閉じましたが、FJクルーザーの魅力といったら個性的な見た目とかわいいボディカラーなのにどこかレトロな雰囲気を感じるところですよね。
もちろんSUVとしての機能もハイレベルで走行面ではスタックからの脱出能力が高く、クロールコントロールを装備しています。これは、ドライバーがアクセルやブレーキ操作をすることなく、ステアリング操作のみで極低速走行が可能となっており、状況に応じて5段階の速度設定が可能なんです。すごいですよね。
また安全装備も厳重にされており、FJクルーザーのエンジン性能、走行性能はとても高い評価を得ています。あなたもFJクルーザーの魅力を是非体験してみてはいかがでしょうか。
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