ラクティスは、手軽で使い勝手の良さが好評だった「ファンカーゴ」の後継モデルとして位置づけられ、スタイリッシュで飽きの来ないデザインや、機敏で軽快な走行性能を特徴とする5ドアコンパクトトールワゴンとして2005年10月に発売されました。
キャッチフレーズは『高速大容量スタイリング』月販目標台数を7,000台と設定してのスタートでしたが、発売初月の売上台数は目標台数の3倍にあたる約2万1,000台を受注し、目標を大きく上回ったことで一躍有名になりました。
パワートレインはVVT-i(連続可変バルブタイミング機構)を採用する1.3L直列4気筒エンジンと1.5L直列4気筒エンジンの2種類を搭載し、2WD/FFモデルはパドルシフト付Super CVT-i、フルタイム4WDモデルは4速Super ECTとの組み合わせとなり、高い燃費性能と小気味良い爽快な走行性能を発揮し、発売早々から高い人気がありました。
ミニバンのような居住性の高さをイメージさせる伸びやかなデザインと多彩なシートアレンジが特徴です。
ラクティスは大きく分けて、初代100系(2005年〜2010年)と二代目 120系(2010年〜2016年)の2種が存在します。ここではラクティスのサイズや似たような車種との比較を徹底的にしていきたいと思いますので是非最後までご覧くださいね。
画像引用元:トヨタ公式ホームページ
初代100系 | 二代目120系 | |
全長 | 3,955㎜ | 3,950~3,995㎜ |
全幅 | 1,695㎜ | 1,695㎜ |
全高 | 1,640~1,660㎜ | 1,585~1,705㎜ |
ラクティスの全長(長さ)
画像引用元:トヨタ公式ホームページ
全長とは車のフロントバンパーの先からリアバンパーの端までの長さのことをいいます。
初代100系 | 二代目120系 | |
全長 | 3,955㎜ | 3,950~3,995㎜ |
ラクティスの全長は初代から二代目にモデルチェンジの際に少し長くなりましたが見た目は変わりありません。コンパクトカーなので一般駐車場や立体駐車場なども長さを気にせずらくらく駐車できます。全長4メートル未満の割に室内空間はとても広く使い勝手がいいと評判ですよ。
ラクティスの全幅(横幅)
画像引用元:トヨタ公式ホームページ
全幅とは車を正面から見た時のサイドミラーを含まない右端から左端までの長さのことをいいます。ラクティスの全幅は1,695㎜。
一般的なトールコンパクトカーのなかでも平均といえる幅なのでよほど狭い道ではない限り
ストレスなく走行可能な車となっております。
モデルチェンジ後も全幅は変わりありませんが、室内幅を40㎜拡大しリアシートを6:4分割で収納するのも、レバー操作で楽ちんに行うことができます。
また、二代目より荷室の床をワンタッチで落とし込む機能が追加され、力もいらず魔法のように床が低くなり、1.2メートルまでの高さのものが載せられるというのはとても便利ですね。
ラクティスの全高(高さ)
画像引用元:トヨタ公式ホームページ
全高とは、ルーフの頂上から地面とタイヤが接しているところまでの長さをいいます。
初代100系 | 二代目120系 | |
全高 | 1,640~1,660㎜ | 1,585~1,705㎜ |
モデルチェンジで唯一変わったと思えるのが高さで、全高が55㎜も低くなりました。高さが低くなると狭く感じたり不便に思ったりすると思うのですが、そんなことはありません。
二代目では運転席のシート位置を下げるなどの工夫をしているため、全高と同様に室内高が55mmも下がったことのデメリットはほとんど感じないんです。
二代目ラクティスは、見た目を重視しスタイリッシュなデザインにしたのがひとつの理由。さらに全高の引き下げは重心高の低下につながって操縦安定性が高まるのでとてもいいことなんです。デメリットは感じないでしょう。
他社とのサイズ比較
続いては、ラクティスと同じような車種、メーカー等をいくつかピックアップしてサイズを比較してみたいと思います。ここでのラクティスサイズは、二代目の全長3995mm×全幅1695mm×全高1585mmを採用したいとおもいます。
ホンダフィットとの比較
画像引用元:ホンダ公式ホームページ
ラクティス | フィット | |
全長 | 3,995㎜ | 3,995㎜ |
全幅 | 1,695㎜ | 1,695㎜ |
全高 | 1,585㎜ | 1,515㎜ |
フィットとは長さも幅も同じで高さだけラクティスの方があるだけですが、車高が高いと大きく見えますね。ラクティス室内は、長さ1875×幅1420×高さ1310(mm)と、同クラスのコンパクトカーの中ではトップクラスの広さを誇るなかフィットも長さ1935×幅1450×1280(㎜)とおなじです。フィットは燃料タンクを後部席下から上部席下へ移動したことによりシートアレンジが豊富になり、車中泊も余裕で出来ちゃいます。
マツダMAZDA2との比較
画像引用元:マツダ公式ホームページ
ラクティス | MAZDA2 | |
全長 | 3,995㎜ | 4,065㎜ |
全幅 | 1,695㎜ | 1,695㎜ |
全高 | 1,585㎜ | 1,500㎜ |
MAZDA2は長年マツダの最小のコンパクトカーとして人気の車種デミオの後継車です。
全長が70㎜大きく、全高は85㎜低いスタイリッシュなデザインとなっています。重心が低くよりスポーティーな設計となっており走りに安定感があります。
フロントボンネットの鼻が長く、前の感覚を掴むのに少し時間がかかるかもしれません。
エンジンはガソリンとディーゼルと2種類。コンパクトカーの中でディーゼル車があるのは珍しいですね。
スズキソリオとの比較
画像引用元:スズキ公式ホームページ
ラクティス | ソリオ | |
全長 | 3,995㎜ | 3,710㎜ |
全幅 | 1,695㎜ | 1,625㎜ |
全高 | 1,585㎜ | 1,745㎜ |
ソリオは元々ワゴンRをベースにしたコンパクトカーが大本であり、初代はワゴンRワイドという車名でした。その後モデルチェンジを経て独立したモデルであるソリオとなりました。車体サイズは全長、全幅共にラクティスの方が大きいですが全高はトールサイズコンパクトカーという名の通り高く、解放感を持たせた設計となっています。
上下に幅広いウインドウを設けているのも特徴の一つで全てのウインドウが大きく室内空間が明るいので視界も良好で運転しやすい車といえます。
日産ノートとの比較
画像引用元:日産公式ホームページ
ラクティス | ノート | |
全長 | 3,995㎜ | 4,045㎜ |
全幅 | 1,695㎜ | 1,695㎜ |
全高 | 1,585㎜ | 1,520㎜ |
ノートはなんといっても「二世代e-POWER」2021-2022カーオブザイヤー受賞車。100%モータードライブを実現しメディアで話題になりました。
アクセルを踏み込んだ時の加減速がとてもなめらかで、エンジン音がほとんど気にならない高い静粛性と、燃費もとてもよく省エネで「オートブレーキホールド」の搭載で信号待ちでも足が疲れません。
サイズはコンパクトカーの中でも全長が長いのが特徴で、その分室内空間にゆとりがありますよ。これからも進化を続けるノートに注目ですよ。
まとめ
画像引用元:トヨタ公式ホームページ
ラクティスのサイズや国産車種との比較をしてみましたがいかがでしたでしょうか。
初代ラクティスから二代目へモデルチェンジをして、見た目はあまり変わらないように見えますが、車高を低くしてスタイリッシュになり若者ファミリー層にも支持を得るようになりました。スポーティーさを全面に出しカスタムしている車もたびたび目にしましたね。
現在は販売しておらず、2016年8月に惜しまれつつ、新世代の「ルーミー」および「タンク」へ引き継がれました。ファンカーゴからの歴史だと17年間も現役で活躍していたなんてすごいですよね。
現在も中古車市場では人気車となっております。燃費もよく使い勝手がいいコンパクトカーのラクティスをご検討ください。
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