トヨタヴィッツは初登場した当時、世界の小型車を変えた存在と言われるほど高い評価をされ、日本のコンパクトカー御三家ともいわれたことがあるコンパクトカーです。これまで3回代替わりをしていて、4代目(2020年)からは名称がヤリスに統一されました。現在では新車販売は終了しているものの、コンパクトカーの中では根強い人気を保っています。この記事ではトヨタヴィッツのサイズに注目し、他車種との比較をしつつ徹底解説していきます。
トヨタヴィッツは全3タイプに分かれていて、各種オプションの有無や駆動系の違いにより15種に分類されています。しかしサイズに関しては全長は2タイプのみに分けられ、横幅は統一され、高さは2WDか4WDかの違いにより分けられています。
全長(㎜) | 横幅(㎜) | 高さ(㎜) | |
トヨタヴィッツ(RS以外) | 3885 | 1695 | 1500(2WD)/1530(4WD) |
トヨタヴィッツ(RS) | 3930 | 1695 | 1500(2WD) |
1990年代後半の日本では、セダンやクロスオーバーSUVに人気が集中していましたが、ヴィッツの登場により5ドアコンパクトカーのブームが引き起こされました。コンパクトカーとは思えないほどの室内空間の広さを実現していて、取り回しもよく、ハイブリッド車の燃費はトップクラスです。どの年代の人でも快適に乗りこなすことができるでしょう。
ヴィッツの全長
トヨタヴィッツの全長はRSタイプとそれ以外で分かれています。
- トヨタヴィッツ(RS以外) 3885mm
- トヨタヴィッツ(RS) 3930mm
スポーティグレードのRSのみ45mm大きく設計されています。コンパクトカーの平均サイズは4000mm前後なので、少し小さいサイズであることがわかります。ところが室内空間はコンパクトカーを感じさせない広さを有しており、とても快適な座り心地を体感できるでしょう。
ヴィッツの横幅
トヨタヴィッツの横幅は1695mmで統一されています。コンパクトだと車幅を把握しやすいため、一般駐車スペースや立体駐車場などでもスムーズに駐車ができることでしょう。最小回転半径も4.5mと小さいので、細い道もスイスイ進めそうです。
ヴィッツの高さ
トヨタヴィッツの高さは2WDと4WDで違いがあり、それぞれ1500mm(2WD)、1530mm(4WD)です。最低地上高も2WDで135mmあるので、一般走行では問題ないと思われますが、積雪地帯などでは少し不安が残るかもしれません。悪路を走る場合は、気を引き締めつつ運転しましょう。
他車種とのサイズ比較
次に、トヨタヴィッツとよく比較される車種との比較結果を記していきます。
マツダデミオとのサイズ比較
全長(㎜) | 横幅(㎜) | 高さ(㎜) | |
トヨタヴィッツ | 3885 | 1695 | 1500(2WD)/1530(4WD) |
マツダデミオ(15C) | 4060 | 1695 | 1500(2WD)/1525(4WD) |
マツダデミオ(15Cと15MB以外) | 4060 | 1695 | 1525(2WD)/1550(4WD) |
マツダデミオ(15MB) | 4060 | 1695 | 1500 |
マツダデミオのサイズは高さだけ違いがあり、グレードと2WDか4WDかの違いによって3種に分けられています。全長及び横幅は統一されていて、全長がトヨタヴィッツより180mm大きく設計されています。ヴィッツのほうがコンパクトですね。
日産ノートとのサイズ比較
全長(㎜) | 横幅(㎜) | 高さ(㎜) | |
トヨタヴィッツ | 3885 | 1695 | 1500(2WD)/1530(4WD) |
日産ノート(F / S) | 4045 | 1695 | 1505 |
日産ノート(X) | 4045 | 1695 | 1520 |
日産ノート(AUTECH) | 4080 | 1695 | 1520 |
日産ノート(AUTECH CROSSOVER) | 4045 | 1700 | 1545 |
日産ノートはタイプ、グレードによりサイズの違いがあり、全4種に分けられています。内装外装ともにアップグレードしているXグレードは、他グレードより少し高さがあります。AUTECHグレードは専用エアロパーツを装着しているため、サイズが大きくなっています。AUTECHグレードは最低地上高が120mmと少し低いため、駐車場の段差や勾配が急な坂などでは注意が必要ですね。
トヨタアクアとのサイズ比較
全長(㎜) | 横幅(㎜) | 高さ(㎜) | |
トヨタヴィッツ | 3885 | 1695 | 1500(2WD)/1530(4WD) |
トヨタアクア | 4050 | 1695 | 1485 / 1505(E-Four) |
トヨタアクアは4タイプありますが、高さ以外のサイズは統一されています。高さに関しては駆動系がE-Four(4WD)の場合20mm高く設計されています。全長はアクアのほうが165mm大きいですが、コンパクトカーの平均サイズの中央値ですので、ヴィッツと同じで取り回しがよく運転しやすいでしょう。
ホンダフィットとのサイズ比較
全長(㎜) | 横幅(㎜) | 高さ(㎜) | |
トヨタヴィッツ | 3885 | 1695 | 1500(2WD)/1530(4WD) |
ホンダフィット(BASIC / e:HEV BASIC) | 3995 | 1695 | 2WD:1515(1540) 4WD: 1540(1565) |
ホンダフィット(HOME / e:HEV HOME) | 3995 | 1695 | 1540(2WD)/1565(4WD) |
ホンダフィット(NESS / e:HEV NESS) | 3995 | 1695 | 1540(2WD)/1565(4WD) |
ホンダフィット(CROSSTAR / e:HEV CROSSTAR) | 4090 | 1725 | 1545 (1570) |
ホンダフィット(LUXE / e:HEV LUXE) | 3995 | 1695 | 1540(2WD)/1565(4WD) |
ホンダフィットはグレードが5タイプもある選択肢の多いコンパクトカーです。更に2WDと4WD、ガソリン車とハイブリッド車でそれぞれ違いがあり、数多くの組み合わせを選択することが可能です。基準となるベーシックはトヨタヴィッツより一回り大きく、全長は10mm、高さは15mm大きいです。ホンダフィットは2WDよりも4WDのほうが、ガソリン車よりもハイブリッド車のほうが大きく設計されています。加えてオプション装備を選択した場合、更に高さがプラスされます。一番背が高くても1570mmとコンパクトカーの平均程度なので、立体駐車場などで問題になることもなく取り回しもしやすいでしょう
まとめ
日本のコンパクトカー御三家と呼ばれたこともあるトヨタヴィッツのサイズは、2タイプに分かれています。サイズ自体はコンパクトカーの平均あたりなので取り回しのしやすいサイズです。コンパクトカーとは思えない室内空間も兼ね備えていて、快適に運転ができるでしょう。新車販売が終了した今でも根強い人気を誇るトヨタヴィッツ、一度運転してみてはいかがですか?
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